タジキスタン国鉄 俯瞰撮影地
タジキスタンは山岳国家だ。もちろん多くは平地を走るが、山岳区間もある。
旧ソ連はウクライナやカザフスタンなど全体的に平地が多く、ゴツゴツとした山を走る機関車はめったにないが、それを叶えてくれるのはここタジキスタンだ。
後述するが、この山岳区間はソ連時代からあるのではなく、2016年に開通した。地元民によると中国支援により橋とトンネルが作られたとの事。しかもその理由がウズベキスタンとのケンカという歴史的にはしょうもない路線である。
オメガカーブ
ドウシャンベから南に行くとすぐ巨大な山塊が横たわり、そこを突破する鉄路をTE10が走る。
山岳地帯ってレンタカーを借りないと厳しいと思うだろうが、ここはドウシャンベから道路で50kmほどと近いので、バスとタクシーと徒歩を使えば比較的簡単に撮影に行けるのだ!
場所: 38.381726, 68.939325
旅客
No.602 Душанбе – Куляб (ドウシャンベ – クリャーブ) среда, суббота
岩陰から顔を出し、下り坂カーブをチンタラ走るTE10
貨物
1枚目の逆方向を見て待つと、貨物列車がやってきた。
しょぼいな!
貨車が2両というタジキスタンの国力のなさを象徴するような貨物列車。
丸一日居たが、このドウシャンベ方面への2両貨物と、その折り返し単機回送しか来なかった。
宇宙軒カーブ
1回目に来た時曇ってしまったのでリベンジで来た。晴れで満足。またTE10定番の黒煙を撒き散らしている。
写真奥に10人くらいの作業員が見える。ここを通過するのは、週2往復の旅客列車とほぼ輸送力と言えない2両貨車だけなのにこうして鉄路は守られている。
No.601 Куляб – Душанбе (クリャーブ – ドウシャンベ ) четверг, воскресенье
宇宙軒の場所: 場所: 38.383666, 68.933053
動画も見てね。
ヤンデックスの丘
No.602 Душанбе – Куляб
ヤンデックスの解説記事にこの写真があった。その記事では5月の撮影で新緑がきれいだったが、6月になると黄色っぽく微妙だった。
背後の山も雪は少ないし空気は澄んでいないのでぼやけるし、ここは冬に来るべきだろう。
周りは傾斜地だが、小麦畑として利用している。自動化など全くされていない小麦農地で農民が収穫をしていた。背後の畑もほぼ刈り取られた後である。
ヤンデックスの丘: 38.423091, 68.964404
おまけ:曇ったやつ
曇った方はこちら。なぜかTEM?らしき機関車が増結されて編成数は長く見えて良い。
山岳区間 YAVAN線の開通経緯について。
Было ускорено строительство линии Вахдат (Янги́-База́р) — Яван, строившейся с марта 2009 года. Она была сдана в августе 2016 года и открыла путь до афганской границы[6]. В феврале 2017 года по этому пути прошёл первый пассажирский поезд на юг по линии Душанбе — Вахдат — Яван — Курган-Тюбе– Шаартуз — Хошады длиной 242,7 км[7]
とのこと。あくまでウィキ情報だが2011年にブチギレたウズベキスタンがАмузангのルート(テルメズからアフガニスタン国境を走るルート)を清算した。つまり廃止。
これによって鉄道路線のクルガンチュベ、クリャーブが孤立した。
それを解消するために2009年から建設していたYavan線の建設を加速し、2016年に開通 2017年に旅客が走り出したとのこと。
地元民によるとトンネル、橋は中国支援 ~ China Aid とのこと (東方風)
時刻表
Расписание поездов «Таджикской железной дороги»
2022年7月現在 週2往復
N0.602 ドウシャンベ、水曜、土曜 8:20発No.601 クリャーブ、木曜、日曜 8:00発
2023年3月現在 ドゥシャンベ – クリャーブ 週1本、ヴォルゴグラード-クリャーブ週1本になっています。公式時刻表やYandex, Tutu.ruを確認してください!
行き方
ドウシャンベ市内から白タクシーに乗ったら2500somoni (3000円ほど)だった。50km乗るので文句は無いが、多分ぼったくり。
ギリギリまでバスとマルシュで行って、その辺に居る白タクに乗ったら半額くらいになると思う。
タジキスタン入国方法